「太君」
「はい、分かってます。ここに残れってことですよね」
「……ごめんなさいね。今回は貴方を守る余裕はないかもしれないから」
「なんで望月さんが謝るんですか。あ、でも中であったことは詳しく聞かせてください。楽しみに待っていますので」
「ええ、勿論よ」
「やれやれ、望月も太君の前じゃ可愛いもんだ」
 天野は肩をすくめるが、望月はさりげなくその脇腹をつねった。
「いっ」
「何か言った? 天野君」
 誠意のこもっていない笑顔を天野に振りまく。
「何でも、ない」
「すみません。お見苦しいところを」
 弓納がぼそりと日井に言うと、日井は首を横に振った。
「いえ、賑やかなことは良いことです」

「太君」
「はい、分かってます。ここに残れってことですよね」
「……ごめんなさいね。今回は貴方を守る余裕はないかもしれないから」
「なんで望月さんが謝るんですか。あ、でも中であったことは詳しく聞かせてください。楽しみに待っていますので」
「ええ、勿論よ」
「やれやれ、望月も太君の前じゃ可愛いもんだ」
 天野は肩をすくめるが、望月はさりげなくその脇腹をつねった。
「いっ」
「何か言った? 天野君」
 誠意のこもっていない笑顔を天野に振りまく。
「何でも、ない」
「すみません。お見苦しいところを」
 弓納がぼそりと日井に言うと、日井は首を横に振った。
「いえ、賑やかなことは良いことです」

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