世界観・用語

種族の一覧

妖異・妖怪

超自然的な存在。また、不可解な存在であり、得たいの知れない何か。
かつて人々は夜を支配する妖怪の存在に恐怖し、畏れを抱いていたが、科学的実証主義の浸透した現在ではそうした観念も薄れ、妖怪の存在を信じる者も少なくなっている。

なお、妖怪は以下の3つの種類に大別される。

  • 何らかの理由で人や動物がなった存在としての妖怪
  • 人々の畏れや恐怖、噂によって生まれた妖怪
  • 落ちぶれた神としての妖怪

日本で広く名が知られている妖怪。
ただし、鬼と呼ばれているものは性質の似通ったいくつかの種族をまとめた言い方であり、その内情は、

  • 人から鬼になったもの
  • 元から鬼として生まれてきたもの
  • 陰陽師などに作られた式神
  • 落ちぶれた神が行き着いたもの

など様々である。

神霊

いわゆる神だが、一般的に格の高い者を指して使われる。
神霊の格や影響力は基本的に誰かの信仰や畏れによって成り立つため、神霊は自分を信仰してくれるものに力を貸す傾向にあり、神官や巫女などの者に対してはその神通力の一部を貸し与えることもあるとされる。
彼らにとって信仰は大事な問題だが、中には信仰にさして左右されない神霊もいる。

魔人

ヒトならざるヒト。時に魑魅魍魎の類もこの存在を畏怖し、恐怖することもある。

式神

主に陰陽師によって使役される使い魔、鬼神の一種。また、使役するための技術そのものを指すこともある。
基本的に一から作ることはなく、既にそこにある素体、つまり物や動物、妖怪などの上に術者が組み込んだ術式を載せることで成立する。
式神を使役する目的はその雑用から護衛まで様々であるが、元々その素体が有していない技術や能力なども術式に組み込めばその素体の能力の範囲内において行使することが出来ること、加えて、素体が持っている固有の技術や能力が術式を阻害することがあることから、よりシンプルで出力の高いものが素体として選ばれる傾向にある。

また、巫女が鬼神の類を自分の体に宿らせるように、方術では式神を素体に宿らせることによってその力を行使するので、神降ろしの一種とも呼ばれる。

式神を利用したりするものは呪術にも存在するが、それらは具体的で単純な命令しか実行することができない(例えば、「コップをとってくれ」など)。
対して、方術にて用いられる式神はより曖昧で複雑な命令を実行することが出来る。
(例えば、特定の人物を探し出すよう命令したり、文章を書かせたり、など)