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しかし、背後にいいようのない違和感を感じた。咄嗟に弓納が後ろを振り向く。 「弓納さん?」 「太さん、います」 「え? 何が?」 「多分、妖怪です」 妖怪、という言葉を聞いて全身を緊張が伝うのを太は感じた。 「さっき物陰に隠れてしまいましたが、まだ近くにいます」 「もしかして、そいつはここに様子を見に来たのかな」 「分かりません。ですが、たまたま通りかかったとは考え難いです」 「追う?」 「ええ。すみませんが太さん、ここの調査は一旦中止して、さっき行ってしまった妖怪を追いましょう」
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