世界観・用語

概念の一覧

異界騒ぎ

人ならざる者によって起こされる事件、怪異のこと。

神字

神代の時代に神官の間で用いられていた字。神字には呪力が宿っており、これを用いることによって神官は"神の代理人"である王として君臨出来た。
大抵これを用いることが出来るのは女性が多かったが、女性に政治を執り行う意思が希薄な場合、その親族、あるいは側近が実質的な政治を執り行っていた。

現在の"常識"から考えられない現象を起こすこと。
術というのは多種多様であり、メジャーなものといえば西洋の魔術がそれにあたるが、日本に存在しているものだけでも方術、妖術、鬼道、呪術などがあり、枚挙に暇がない。
そしてそれらを違う概念足らしめているものはその目的の達成手段への手順の違いである*。

*例えば、言語というものの目的はコミュニケーションである。
だが、その目的を達成するために人は英語、中国語、日本語など様々な言語を生み出してきた。もっとスケールを小さくすれば、日本語の範囲内においても方言という形で様々な言語が生まれてきた。生まれた理由は様々であろうが、どちらにせよ、いずれの言語もコミュニケーションという根本的な目的を達成するために生まれ、使われてきたものだ。
術も同じである。その大本の目的は超自然現象を起こすことという点で共通しているが、それを達成するための手段の違いの体系が魔術、方術や鬼道などといった形で現れているのである。

呪術

術とされているものの中でも、原始的な部類に属するもの。
ほとんどの呪術の行使にはあまり複雑な技術や体力は必要なく、やり方さえ知っていれば常人にでも行使可能なものも多いが、一部例外が存在する。
ちなみに、よく都市伝説の定番となっているような丑の刻参りも呪術の一つ。

妖術

妖怪の類が用いる術。
妖怪というものがあまり体系化された存在ではないので、そのほとんどが呪術のように原始的なものである。(あるいは呪術そのものであることも多い)
ただし、中には鬼道などのように複雑に体系化された妖術も存在する。

鬼道

鬼道は2つの意味を持っている。
1.特に鬼が行使する妖術。
2.呪術の別称。

1については元々妖術をベースにして発展してきたものだが、鬼道の中でも流派によって枝分かれしており、その全容は複雑怪奇なものになっている。
主な流派は大江山流、千方院流など。

巫術

一般的に神官や巫女が用いる術の総称。
基本的には神の力を擬似的に用いる術であるが、神の力を借りる以上、神からの加護を得ていることが必要である。
神からの加護を得る一般的な方法は信仰だが、知名度の低い神の場合、それよりもむしろその名前を広めることの方が効果として大きい。また、神からの信頼が篤くなればなるほど巫術を用いることによる行使者への負担も肩代わりしてくれる。(反対に言えば、神からの信頼が薄ければその分術者への負担も大きくなり、術もより部分的な再現しか出来ない)

方術

陰陽道によって確率された術の体系。陰陽術とも呼ばれる。
方術の代表的なものとしては、陰陽五行説にちなんだ占星術や式神が挙げられる。

占星術

星を見ることによってを物事の吉凶を占う営み。
そもそも占いには2つ方法がある。
一つは行使者の精神を一時的にトランス状態に持っていくことによって行うシャーマニズム的な者、もう一つは世界に存在するあらゆる事象の中から吉凶に関する法則を導き出し、体系化したものであり、星の運行などを占いに用いる占星術は後者に分類される。
なお吉凶を占うということは世界の裏側、いわば世界の設計図を垣間見ることによって未来の事象を予測したりする行為であるとされている。